こういった疑問に答えます。
なぜ英単語の勉強が必要なの?
みなさん、英語の勉強は、はかどっていますか?
「英語は好きだけど、成績が伸び悩んでいる」「長文問題が苦手」「英語なんてキライ」など、人それぞれ色々な意見があることでしょう。
英語の学習がはかどらない原因は様々ですが、英語がイヤになる原因の一つとして、英語の文章が読めないことが挙げられます。
英文を読んでいて、わからない単語が出てくると、何を言っているのかよくわかりません。
意味がわからなければ、ツマラなく感じるのは自然ですよね。
それを解決するためには、当然ですが、英単語を覚えることが大切。
英単語の意味がわかれば、“英文の意味がまったくわからない”という状態を回避することができます。
もちろん英文法も大事ですが、英単語の意味がわかれば、最低でも“英文が何となくわかる”状態になることが可能です。
英語に苦手意識を持っている人はもちろん、英語力をさらに伸ばしたい人にも単語力は必須です。
この文章では、1ヶ月で英単語500語を覚えるポイントや注意点についてご紹介します。
ポイントは、音読とリピート(繰り返し)です。
英単語を効率よく勉強するコツ3選
①文章の中で理解する
生きた文章の中で、単語を理解すると、とても暗記しやすくなります。
では、“生きた文章”とは何でしょうか?
例えば、学校の教科書などに出てくるストーリー性のある文章のこと。
ストーリー性と言いましたが、必ずしも物語である必要はありません。エッセイや
論説文、説明文などでもオッケーです。
文章にそれなりの長さがあり、内容に流れがあることがポイントと言えます。
よく市販されている英単語集などには、単語とその例文が1文だけ掲載されていることがしばしばあります。
このスタイルにもメリットはありますが、例文が一文だけだと、文章の流れの中で単語を覚えることは難しいと言えます。
逆に、生きた文章の中で英単語を理解すると、生きた英単語を学ぶことができます。
生きた英単語を学ぶことで、その単語の実際の使われ方が皮膚感覚でわかるはず。
英単語を生きた状態(文章の中)でしっかりと理解すれば、暗記することも容易になります。
また、2021年に行われた大学入学のための共通テストにおいて、これまでより読解問題が大幅に増えているという発表がありました。
文章の中で単語を覚えるという作業自体が、読解問題の対策にもなります。
ぜひ、文章のなかで単語を理解し、覚えて下さいね!
②語源を理解する
英単語の語源を理解することは、単語を覚える上でとても役に立ちます。
例えば、木という漢字の意味は、ご存知ですよね。
木がたくさん集まって、林という漢字になります。木が2本ありますよね。
そして、さらに木がたくさん集まると、森という漢字になります。こちらは、木が3本書かれています。
木という漢字の意味やイメージがわかれば、林や森といった漢字も、初見であったとしても想像ができるはずです。
しかし、木という漢字自体がわからなければ、林や森の漢字を見てもイメージは湧きません。
英語も漢字ほどではありませんが、語源があります。
例えば、import(輸入する)という単語がありますよね。
importを二つの語源に分けると、
imとportになります。
im(=in)は接頭語で「中に」という意味があり、portは「運ぶ」という意味があります。つまり、
自国の「中に」「運ぶ」ので、“輸入する”という意味になるのです。
ここでさらに、接頭語exの意味を覚えていると、exportという単語の意味も理解できます。
接頭語exは「外に」という意味を持ちます。そのため、exと先ほど出てきたport(運ぶ)を組み合わせると、
自国の「外に」「運ぶ」ので、“輸出する”という意味になります。
このように、英語の語源がわかると、英単語を見た時にそのイメージが湧きやすくなります。
そして語源に関しては、暗記するという意識よりも、理解しようという意識が大切になります。
ぜひ、まずは気楽に英単語の語源を読んでみて下さい。
機械的に暗記の勉強をするよりも、もっと楽しくなるはずですよ!
③音読する
みなさんは、普段どのように英単語を暗記しているでしょうか?
目で見るだけですか?それとも、手で書いて覚えていますか?
もちろん、これらの方法でも一定の効果はあります。しかし、最も効率的で効果があるのは音読と言えます。
英語は表音文字と呼ばれるのをご存知でしょうか。
表音文字は、音声を媒介として意味を伝えます。
つまり、あくまで音がベースになっている言語であると言えます。この点は、表意文字である日本語とはまったく違います。
音が非常に大切な英語の勉強に、音声や音読を使わない手はありません。
音読の方法として、音声CDや音声データなどの音源がある場合は、まずはそれをしっかりと聴くことが大切です。
そして、音声を聞いた後にテキストや単語集を見ながら、音読しましょう。
その時、なるべく音源の真似をして音読して下さい。そうすれば、英単語の理解力が上がりますし、リスニングの勉強にもなります。
音源がない場合は、テキストや単語集に書かれた発音記号などによく注意しながら、音読して下さい。
英単語を勉強する際の注意点
英単語を学習する時の注意点としては、“完璧主義にならないこと”と言えます。
こちらの文章では、英単語を覚えるために、英語の文章(長文)の音読を勧めています。
英単語を覚える時の注意点として、文章の中で使われている一つの意味だけを覚えるようにして下さい。
類義語や派生語も飛ばします。
いっぺんにすべてを暗記しようとすると、挫折しやすい傾向があるためです。
まずは最低限、1単語につき1つの意味が覚えられるようにしましょう!
英単語の勉強を続けるための計画の立て方
まず、見開き1ページで左側が英文(いわゆる英語長文)で右側に日本語訳が書いてあるような英単語集を用意します。
この見開き1ページに覚えるべき単語が10個含まれているとします。
この見開き1ページの英語長文を1日10ページ分、音読して下さい。
見開き1ページで10単語なので、それを10倍すると、1日あたり100個の単語を音読することになりますね。
そしてさらに、その同じ作業を6日間繰り返して下さい。
つまり、同じ単語100個分の英文を6日間音読します。
6日間の繰り返しの音読が終了したら、また新しい見開き10ページ分の音読を開始して下さい。
そうすれば、6日間(約100単語)×5回で、30日で約500単語の暗記が可能となります。
ポイントは、文章の意味を把握しながら音読すること。初めのうちは文章の意味を把握するだけでも時間がかかるかもしれません。
しかし、理解が進んで行けば、一回だけの音読でも文章の意味や内容が頭に入ってくるようになりますよ。
単語集選びのポイント
まず、音読による学習がしやすいような、見開き1ページの左側に英語の文章があって、右側に日本語の訳が載っているような単語集がオススメ。
学校や塾のテキストをもとに、自分で作成するのも良いですね。
他に、英語の語源が詳しく解説されているような単語集があると重宝します。
単語集というより、語源を理解するための一つの読み物として一読すると、英語学習全般に役立ちます。
語源が気になった時に、辞書代わりとしても使えますよ。
ぜひ、自分に合った単語集を使って、サクサクと英単語学習を進めて下さい!