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【小学生の不登校】適切な接し方と勉強法

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小学生の不登校児童の総数が増えているのか、減っているのかご存知でしょうか?

少子化が進んでいる今、全体数に関しては減っているのではないかと考える人もいることでしょう。

しかし、児童の数は減っているのに、不登校児童の総数は増えているのが現状です。

当記事では、登校をしぶっているいるような“登校しぶり”の子どもや実際に不登校の状態になっている小学生を持つ親が、少しでもその状況を改善できるような方法をご紹介します。

ぜひ、焦らず、一歩一歩進んで行きましょう!

小学生の不登校は意外と多い?

みなさん、文部科学省による“不登校の定義”をご存知でしょうか?

こちらでは不登校児童生徒を、

「何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、登校しないあるいはしたくともできない状況にあるために年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由による者を除いたもの」

と定義しています。

参考:文部科学省ホームページ 不登校の現状に関する認識

また、不登校児童は近年増え続けています。

令和元年度では全国の不登校児童数は、53,350人となっています。100人あたり約0.8人が不登校児童である計算になります。

参考:文部科学省ホームページ 令和元年度度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果 p93 R01児童生徒の問題行動等調査結果公表資料 (mext.go.jp)

この数字が多いと思うか少ないと思うかは人それぞれです。

しかし、この数字にさらに文部科学省の定義には含まれない“登校しぶり”の児童を加えると、不登校傾向にある児童数はさらに増えます。

現在の日本では、不登校になることは決してめずらしいことではないと言えるでしょう。

不登校になりやすい小学生の特徴

ここでは、不登校になりやすい小学生の特徴をいくつかご紹介します。

①ストレスに弱い面がある

幼い時から親の愛情をしっかり受け、それを感じることができている子どもは、ストレスに強い傾向があります。

言い換えると、愛情をしっかり受けて育った子どもは、心のエネルギーが充足していると言えます。

逆に心のエネルギーが不足していると、学校における集団生活や規則に大きなストレスを感じる場合があります。

ストレスが大きすぎて、不登校に繋がってしまう子どもが少なからずいます。

②病気である

身体の病気だけでなく、心の病気を発症していることもあります。

子どもでも、うつ病や不安障害になることがあるためです。

③発達障害がある

不登校の子どもの中には、発達障害の可能性がある人もいます。発達障害として代表的なものは、

  • 高機能自閉症
  • 学習障害(LD)
  • 注意欠陥/多動性障害(ADHD)

などが挙げられます。

他には、軽度の知的障害がある場合もあります。

ただし、病気や発達障害の疑いがある時は、親や周囲の人だけで決めつけずに必ず医師や専門家の意見を聞いてから判断するようにして下さい。

小学生の不登校から復帰するため親ができること

子どもの心のエネルギーを満たす

子どもが不登校になる原因の一つとして、心身のエネルギーが枯渇してしまう点が挙げられます。

特に心のエネルギーが不足していると、集団生活や勉強についていけなくなる場合が多いです。

そのため、まずは子どもに愛情を注いであげて下さい。

食事を作ってあげたり、一緒に会話をしながら食事をするのも良いでしょう。

また、やりすぎない程度のスキンシップも愛情表現の一つとしてオススメ。

休日の日などに子どもと一緒にお出かけをするのも、あまり外出をしない不登校の子どもの気分転換に良いでしょう。

いくつか例を出しましたが、共通しているのは“ともに”何かをすることです。

愛情がこもっていれば、会話をするだけでも子どものエネルギーは充電されて行くはずです。

学校に行かせること、勉強をさせることは、子どもの心のエネルギーが十分に充電されてからにしましょう。

少なくとも、段階的に学校へ行ければ、それはすごいことだと言えます。

子どもが愛情に溢れて、心身ともに元気になれば、きっと自然に前へ進んで行けることでしょう。

親自身が充実した生活を送る

子どもが不登校になると、親自身も落ち込んでしまったり、自分を責めてしまうことがあります。

しかし、一番不安で困っている人は誰でしょうか?

それは、不登校になっている子ども本人のはずです。

子どもが不安な時に、親も自信のない暗い顔をしていては、子どもはもっと不安になってしまいます。

親である、あなた自身の生活を豊かにして下さい。好きなことをして下さい。自分を喜ばしてあげて下さい。

そうすれば、きっと家族や子どもに対して、もっと明るく愛情深く接することができるでしょう。

子どもは親を見ながら、成長します。

親が充実していれば、きっと子どもだって充実した生活を真似して行くことでしょう。

不登校中の勉強はどうする?

不登校中の勉強の遅れについて、とても心配する方が多いかもしれませんね。

ただし、まず一番大切なことは、子どもの心と身体のエネルギーを補充してあげることでしたね。心身が充実していなければ勉強どころではありません。

そして、子どものエネルギーが十分に満たされた後、ひきこもりや不登校の児童を専門的に扱っている家庭教師や塾などに教育・学習を依頼することもオススメです。

その他にも、不登校児童が通っているフリースクールなどが存在します。

お金も関わることなので、子どもの気持ちがしっかり充実してから、子ども本人とじっくりと話し合ってから決めると良いでしょう。

今ではオンラインで行える負担の少ない家庭教師サービスもあります。

無料で体験ができるので、とりあえず試してみるといいでしょう。

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不登校のまま中学校へいっても大丈夫?

小学生であるならば、留年や退学は基本的にはないと言えます。

公立の中学校への進学は可能です。

つまり、不登校のまま中学校へ行くことができるのです。

※私立小学校については、対応がそれぞれ違う場合があります。学校の先生や進学担当者にご相談下さい。

ただ中学生になると、より勉強が難しくなったり、部活動が本格化します。

また、先生との関わり方が変わったり、友達付き合いも変化したりすることがあるでしょう。

つまり、これまで以上に子ども本人の社会性が求められると言えます。

みなさん、“中1ギャップ”と呼ばれる言葉をご存知でしょうか?

これは、中学1年生になると、とたんに不登校数が急増してしまう現象を表しています。

中学校に上がると、より高度な社会性が求められるため、中学校で不登校になってしまう生徒が多いのかもしれません。

しかし進学したり、学校が変わるタイミングというのは、子どもが変わるチャンスでもあります。

もしも小学校で不登校であったならば、中学校から通学できるようになる可能性だって大いにあるはず。

ぜひ、子ども本人の様子をよく観察して、できる限りのサポートを行ってあげて下さい。

焦らず、一歩一歩進めるようにサポートするのが大切です。

まとめ

子どもが不登校であると、本人はもちろん、親においてもさまざまな悩みや不安があることとお察しします。

しかし、不登校になったからと言って、人生が終わりということは決してありません。

例えば、不登校経験者の高校進学率が約85%に上がっているという調査結果があります。

参考:文部科学省ホームページ 「不登校に関する実態調査」 ~平成18年度不登校生徒に関する追跡調査報告書~(概要版)2014年7月9日

ぜひ、焦らずじっくり、そして前向きに子どもと一緒に歩んで行って下さい。

(参考文献)
・2020年 主婦の友社 菅野純 あらいぴろよ「子どもが学校に行きたくないと行ったら読む本」
・2019年 講談社 下島かほる 「登校しぶり・不登校の子に親ができること」