こんな疑問に答えます。
みなさん、受験の結果はいかがでしたか?
「できる限りの対策はしたのに、志望校に受からなかった。」または「受験対策なんてしなかった。やっぱり落ちてしまった。」など状況は人それぞれですが、希望通りに行かなかった人もたくさんいらっしゃるかもしれません。
以下では残念ながら受験に落ちてしまった人に向けて、これからどう考え、行動するのかについてご紹介します。
ポイントは、これまでの自分を労(ねぎら)うこと。そして、これからを冷静に考えることです。
受験に落ちてなぜショックなのかを考える
受験に落ちると、やはりショックを受けますよね。
その理由のひとつは、これからの人生どうしようという不安ではないでしょうか?
受験生は、受験に落ちたら人生終わりのようなイメージを持っているかもしれません。
または、今までがんばって勉強してきたのに落ちてしまったという虚しさでしょうか。
つまり、未来に向けてがんばって努力をしたからこそ、ショックを受けるのです。
まずは、ショックを受けた自分をいたわり、労って下さい。
あなたは、ショックを受けるほど努力したのです。
まずは、それを誇りに思って下さい。
現在の状況を整理する
自分を充分に労い、癒した後、現状を把握するために今の状況を整理すると良いでしょう。
ここでは状況を2つのパターンに分けて説明します。
①第二志望や第三志望以下は残っている場合
第一志望は落ちてしまったけど、第二志望や第三志望以下はまだ受験が残っている場合です。こちらはもちろん、まだまだ希望が残っていますよね。
気持ちを切り替えた後、次の試験に向けた対策を行いましょう。
あきらめないことが大切と言えます。
②すべて落ちてしまった場合
受験予定の学校に、残念ながらすべて落ちてしまった場合、今後どうするか考える必要があります。
すべて落ちても終わりではありません。大切なのは、「これからどうするか」を冷静に考えること。
これからできることを一緒に探しましょう!
受験に落ちたあとのこれからの選択肢
この章では、受験に落ちた後の今後の選択肢について、大きく3つの場面に分けて説明します。
①他の学校を受験する
第二志望以下の受験校が残っている場合、当然ですが、そちらの受験勉強に全力を注いで下さい。
仮に第一志望校の受験の感触が良くなかった場合でも、気にする必要はありません。
これからは受けるのは、また別の試験です。
ただし、勉強のやり方については第一志望校での反省を踏まえて下さい。
例えば、過去問題の対策ができていなかったならば、今後の受験で過去問対策に力を入れて下さい。つまり、改善することが大事です。
または、受験予定校がすべて落ちてしまった場合でも、他に受験可能な学校が残っているかもしれません。
そのため、もし他の学校の受験に興味がある場合は、学校の先生や塾の先生に相談して下さい。
困った時、信頼できそうな人に相談することは極めて重要です。
一人では思い浮かばないような解決策やアイデアを聞けることが、往々にしてあるからです。
“聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥”という、ことわざもありますよね。
ぜひ、勇気を出して相談してみて下さい。
②浪人する
受験予定の学校にすべて落ちてしまった場合、浪人をするという選択肢もあります。
受験手続き等で困った時、卒業校に相談に行くことは、もちろん可能です。
しかし、浪人する選択をした場合、基本的には学校に通わずに勉強しなければなりません。
つまり、自己責任で勉強する必要が出て来るのです。
そして、そのために気を付けるべきポイントが3つあります。
規則正しい生活を送る
浪人生は決まった時間に学校へ行く必要がありません。
そのために、夜更かしして朝遅く起きるなどの不規則な生活になりがち。
規則正しい生活は、効率の良い勉強に繋がります。
勉強のペースやスケジュールを自分で作る
1年後の受験に受かるために、長期的なスケジュールを組む必要があります。
「〇〇までに、この教科を一通り学ぼう」などの目標を立てることも大事です。
勉強のモチベーションを下げないようにする
浪人生は学校に行きません。そのため、学校の友人と会う機会は減るはずです。
そして、一緒に勉強する仲間がいないと、勉強のモチベーションが下がる場合があります。
良い意味で刺激し合えるような仲間を作っておくと良いでしょう。
以上3点の管理が自分でできる人は、一人でも浪人生活を送ることができるでしょう。
「なかなか一人では難しいな。」と思う人は、塾や予備校に通うこともオススメ。
塾や予備校では、ある程度決まった時間に授業があったり、学習スケジュールの管理をしてくれたりすることが多いでしょう。
また、勉強するモチベーションを上げてくれるような友人や先生にも出会えるかもしれません。
いずれにしても、浪人生活は、自分で自分の生活を律することが基本。
それを踏まえた上で、浪人するかどうかを決めて下さい。
また高校受験の場合、浪人する人は極端に少ないはずです。
ほぼいないと言って良いでしょう。まずはご家族や先生に相談してから、今後どうするのかを決めて下さいね。
③社会に出る
受験自体をやめて、社会に出るというのも選択肢の一つです。
「社会に出る」ということには、基本的には「働く」ということも付いて回ります。
「社会に出る」ことは「働く」ことと、ほぼイコールの関係だとも言えます。
現在の日本は超高齢社会と言われているのをご存知ですか?
単なる高齢社会ではありません。“超”が付くほどの高齢社会なのです。
超高齢社会とは、65歳以上の人口の割合が全国民の21%を占めている社会のこと。
2020年7月1日の統計では、日本の全人口の約28.7%が65歳以上を占めています。
日本ではすでに、約3.5人に1人が高齢者と言えます。
普通に考えて、高齢者はあまり仕事をすることができませんよね。
そんな現在において、働ける若い世代は非常に貴重な存在と言えます。
つまり、働き手が圧倒的に不足しているのです。
そのため、もしもあなたが本当にやる気があれば、働く場所を見つけることは難しくないでしょう。
もしも正社員として採用してもらえないのであれば、まずは興味のある仕事でアルバイトやパートをしてみるのもオススメです。
その経験が、自分にとってより得意な仕事に転職するきっかけになるかもしれません。
また、それが正社員になるきっかけになる場合もあるでしょう。
そして、他に大事なポイントは、人間関係を充実させることです。
もしあなたが仕事をするようになれば、職場で友人ができることもきっとあるでしょう。
しかし、職場は基本的に働く場所。
友人を作る目的で行く所ではありません。
現在はインターネットを介した社会人サークルやオンラインサロンなど、興味ごとのグループがたくさんあります。
ぜひ、色々な人と関わり、生活を豊かにして下さいね。
受験に落ちても大丈夫、重要なのはこれからどうするか
以上で、受験に落ちてしまった場合の選択肢を中心に、ご紹介しました。
他を受験するにせよ、浪人して勉強するにせよ、次は失敗しないために短期間で集中的に学習できる家庭教師や塾を検討するのもひとつの手です。
決して希望を失わないで下さい。
人生の選択肢は一つではありません。
良い学校に行くことがすべてではないのです。
人によっては、進学せずに働いた方が成功する人もいます。
生き方は人それぞれです。
受験をきっかけに、あなたらしい人生を送って下さいね。
あなたの今後の人生の幸運を心よりお祈りしています。